構造での分類 メリット・デメリット
- 輻射式
- 輻射式はストーブ本体に熱を蓄えその熱を放出して遠赤外線で部屋を暖める。
メリット :本体が暖まるのが対流式より早い。じんわりと柔らかい暖かさを楽しめる。天板が高温になるので料理や加湿に向いている。
デメリット:高温のため触れると危険。ストーブ本体から遠いところまで熱が届きにくいので広い部屋ではシーリングファンの設置など工夫が必要。
- 対流式
- 燃焼室の周囲が空気層を挟んだ二重構造になっている。この中を通って暖まった空気を室内に拡散する。
メリット :表面温度が輻射式より低いので家具や壁に近いところに設置できる。広い範囲を暖めることが可能。
デメリット:部屋全体が暖まるまで輻射式より時間がかかる。天板では高温料理や沸騰はできない。
- 輻射&対流式
- 輻射式、対流式のメリットを兼ね備えている。
※輻射式ストーブに分類されているものの中にも対流効果を持つものもあります。詳しくはお尋ねください。
- 開放式
- 開放式はドアなどで密閉されておらず昔ながらの暖炉と同じ構造。
火室にドア(ガラス)が無く、気密性はない。
メリット :デザイン性が高い。ドアがないので薪や炎を直接見ることが出来る。
デメリット:気密性がないので部屋を暖める能力が低い。一次燃焼式なので二次燃焼式と比べて綺麗な煙を排出する事はできない。
素材での分類 メリット・デメリット
- 鋳物製(鋳鉄)
- 鋳物製のストーブは溶かした金属を型に流し込んで作られるため重厚感があり、伝統的な薪ストーブの味わいを持つ。
メリット :長寿命で耐久性が高い。一度暖まると冷めにくく穏やかで、持続性の高い暖房能力を特徴とする。
デメリット:本体が重いので床の強度が求められる。暖まるまでに時間がかかる。
- 鋼板製 (スチール)
- 板金を加工して制作するためデザインの自由度が高い。
メリット :着火後の炎の立ち上がり時間が早く暖まりやすい。本体重量が軽い。
デメリット:暖まりやすいが冷めやすい。鋳物製に比べ耐久性はやや劣る。